草とともに育った野菜たち
みんなで植えた夏野菜が収穫の時を迎えました。
”自然栽培”ということで、肥料も農薬も一切使わず、やったのは草刈りだけです。ただこの草刈りが想像を超える大変さでした。先日、刈りすぎたと後悔していた草たちがなんの、なんの、すぐにものすごい勢いで成長し、あっという間に畑一面が草ボウボウに。師匠の馬場さんから教えられた、”野菜に陽が当たるのを邪魔する草だけを刈る”というルールに基づいた草刈り(選別草刈り)は、この酷暑の下ではまさに地獄の作業、15分も動けば全身汗だくです。つい後手後手になり、結局、畑は一見、藪のようになってしまい、近所の方々からの眼も気になり始めていたんですが‥
土の中で微生物や菌たちが大活躍してくれたのでしょうか、野菜たちは草に紛れつつ、しっかりたくましく成長してくれました。
でも、実はこの夏、畑で最も大きく育ったのは、私たちが植えた野菜たちではなく、そこに以前から自生していて今年も勝手に生え勝手にぐんぐんと成長したヒユナ(バイアム)でした。やはり元々自生しているものは強いですね。そのほか、ヨモギやノビル(ネギの仲間)などの野草の生命力もすごかったです。
※去年の夏、ヒユナについて書いた原稿です: https://amakusa.m-tapestry.com/2022/08/14/food/
考えてみれば、元々その土地にあう野草が代々自生し続けているわけで、その中には食べられるものも多い。であれば、わざわざ葉もの野菜を栽培しなくても、野草を食べればいいわけですよね。葉物野菜は野草を活用、それ以外は栽培という感じで野草と野菜が混在する畑づくりに挑戦してみようかな~など、色々と考えさせられた夏野菜づくりでした。 (あません:後藤千恵)