ツリーデッキ完成 初めてのお客様は‥?

あませんの森に新しいツリーデッキを造ることになり、栃木県の非電化工房の藤村先生の一番弟子の下島さんと市川さんが9月末から2週間の予定で助っ人に来てくださいました。ツリーデッキは、森の木を活用して造るもので、どの木を使ってどんなデッキを造るのか、森の中を歩きまわって考える作業がとても楽しい!材料は無限にあるし、どんなスタイルのデッキを作ってもいい、‥というわけで、壮大な大人の工作にワクワクしました。
で、色々、考えたんですが、最終的に決まったのは、去年、大学生が造ってくれたツリーデッキに隣接させるという案。3本のシイノキを柱に、高さ3メートルのデッキを造ることになりました。途中、拠点としていた建物が火災で全焼するという事態に見舞われ、どうするか、迷いましたが、へこたれていても仕方ありません。火災の2日後には、お二人と共にデッキづくりを再開しました。

床材には、この森のヒノキの間伐材を使いました(長~い間、木材倉庫で眠っていました)。手すりや階段には、今年の台風で倒れた木の幹や枝を伐り出して使いました。森の中から集めてきた木はすべて色も形も大きさも違います。どう組み合わせるか、想像力を掻き立てられます。

下島さんが講師になってデッキづくりのワークショップを開いてくれました。長持ちするように透明のペンキを塗ったり、はしごや手すりを作ったり、参加者は森の木漏れ日を浴びながら初めての経験を存分に楽しんでいました。

素敵なデッキが10日ほどで完成! 木の上でぼーっと何も考えずに風と光と音を感じる‥、至福の瞬間( とき)です。

すっかり風景に溶け込んだデッキの初めてのお客様は、小さな”キツツキ”でした‥。

(一社)天草1000年の人と土の営み 理事 後藤千恵

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